子枯らし
6
4
ある村では木枯らしの吹く頃に、子供が消えるという現象が毎年起きていた。
これを大人たちは「子枯らし」と呼んだ。
この村では、子供も立派な働き手なのでそれが居なくなるということは、大きな痛手となる。
村人たちは、全力で子供たちを探したが、1人も見つかることはなかった。
子供が居なくなった村は、衰退していき、やがて廃村となる。
しかし、周りの村の人々は口々に「当然だ。」という。
確かに当然の話だった。
なぜなら、この村の大人たちは子供たちに暴力をふるっていたからだ。
そして、暴力をふるわれた子供たちは死んでいった。
それを正当化するために大人たちは、子枯らしと呼んでいた。
子供を働く駒としか見ていなかった彼らには当然の結末というわけだ。
そして、またどこかの村で子枯らしが吹き始めたようだ。
これを大人たちは「子枯らし」と呼んだ。
この村では、子供も立派な働き手なのでそれが居なくなるということは、大きな痛手となる。
村人たちは、全力で子供たちを探したが、1人も見つかることはなかった。
子供が居なくなった村は、衰退していき、やがて廃村となる。
しかし、周りの村の人々は口々に「当然だ。」という。
確かに当然の話だった。
なぜなら、この村の大人たちは子供たちに暴力をふるっていたからだ。
そして、暴力をふるわれた子供たちは死んでいった。
それを正当化するために大人たちは、子枯らしと呼んでいた。
子供を働く駒としか見ていなかった彼らには当然の結末というわけだ。
そして、またどこかの村で子枯らしが吹き始めたようだ。
その他
公開:20/05/26 14:46
田丸 雅智先生と小狐 裕介先生の作品に感銘を受けて執筆を始めた高校生です。
書くのも読むのも好きです。
未熟ものですがよろしくお願いします。
ログインするとコメントを投稿できます