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僕はいつも隣の家の少女を、

窓からこっそり覗いていた。

彼女が部屋で歩く姿、机に座っている姿、

テレビを見ている姿、そして着替えている姿

をいつも。

僕が中学生になったころ、

その彼女に話しかけられた。

一目ぼれしたと言われた。

それから程なくして僕たちは交際を始めた。

交際を始めてからも、僕は少女の様子を

いつも隣の家で覗いていた。

それから数年後、僕たちは一緒に暮らすことに

なった。きっと楽しいものになるだろうと

思っていたが、同棲生活は虚しいものだった。

ゲームをしている姿、勉強している姿、

食べている姿、着替えている姿さえ、

自分の目の前で行われるのだ。

僕は彼女に別れを告げた。

それから数年、こっそり彼女の隣に引っ越した

僕は今でも彼女を覗いている。

別れる前に仕掛けた隠しカメラや盗聴器も

使った覗きは、以前にも増して楽しくなった。
その他
公開:20/05/26 13:05

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