強請るゲバルト
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「殴れ!俺で殴れ!」
目の前の角材が叫ぶ。
普段通りに万単位で入荷する木材から、何本かある不良品を弾くのがこのセクションの仕事。
「殴れ!殴れ!殴れ!」
だいたいこう言う棒は2、3発叩けば黙る。その辺の落ちてる枝を拾って叩く。嫉妬心からなのか、こう言う跳ねっ返りは自分よりみすぼらしい枝で叩けば黙る。
「殴れ!殴れ!殴れ!」
こいつ、意外に根性がある。もうちょっと強めに叩く。叩いているうちに枝が折れてしまった。気合の入ったこの角材、傷が少しもついてやいない。
「殴れ!殴れ!殴れ!殴れ!殴れ!」
こいつ、うるさい。このまま折ってやりたい。だけどそんなことすると始末書書く羽目になる。しょうがないから強めに蹴った。
「殴れ!殴れ!」
少し静かになった。この方向ならいいな。何発も何発も蹴った。突然上司の怒声がした。
「うるせえ!殴られてえならこっち来い!殺してやる!」
目の前の角材が叫ぶ。
普段通りに万単位で入荷する木材から、何本かある不良品を弾くのがこのセクションの仕事。
「殴れ!殴れ!殴れ!」
だいたいこう言う棒は2、3発叩けば黙る。その辺の落ちてる枝を拾って叩く。嫉妬心からなのか、こう言う跳ねっ返りは自分よりみすぼらしい枝で叩けば黙る。
「殴れ!殴れ!殴れ!」
こいつ、意外に根性がある。もうちょっと強めに叩く。叩いているうちに枝が折れてしまった。気合の入ったこの角材、傷が少しもついてやいない。
「殴れ!殴れ!殴れ!殴れ!殴れ!」
こいつ、うるさい。このまま折ってやりたい。だけどそんなことすると始末書書く羽目になる。しょうがないから強めに蹴った。
「殴れ!殴れ!」
少し静かになった。この方向ならいいな。何発も何発も蹴った。突然上司の怒声がした。
「うるせえ!殴られてえならこっち来い!殺してやる!」
SF
公開:20/07/25 01:37
小説を書く練習をしています。
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