カラスの恩返し
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「先日、助けていただいたカラスです」
そう言って、若い女性が独身一人暮らしの俺の家にやってきた。
そういえば、釣りに行ったとき、カラスに釣り糸が絡まっていたので、助けてやった。
たしかに目の前にいる美女の髪は鴉の濡れ羽色だ。
「恩返しをしたいので、キッチンを貸してください。そして、決して、見ないでください」
鶴の恩返しと同じだ。でも、なぜ、キッチン?
昔話を知っている俺はのぞきたい気持ちをぐっと我慢した。
キッチンからの物音に耳をすますが、何をしているかはよくわからない。俺に料理を作ってくれているのだろうか。
しばらくすると、彼女はキッチンから出てきて、にっこり笑って大きな皿を差し出した。
「どうぞ」
皿の上にはきれいに盛られた残飯があった。
そう言って、若い女性が独身一人暮らしの俺の家にやってきた。
そういえば、釣りに行ったとき、カラスに釣り糸が絡まっていたので、助けてやった。
たしかに目の前にいる美女の髪は鴉の濡れ羽色だ。
「恩返しをしたいので、キッチンを貸してください。そして、決して、見ないでください」
鶴の恩返しと同じだ。でも、なぜ、キッチン?
昔話を知っている俺はのぞきたい気持ちをぐっと我慢した。
キッチンからの物音に耳をすますが、何をしているかはよくわからない。俺に料理を作ってくれているのだろうか。
しばらくすると、彼女はキッチンから出てきて、にっこり笑って大きな皿を差し出した。
「どうぞ」
皿の上にはきれいに盛られた残飯があった。
ファンタジー
公開:20/07/24 20:32
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