一つ屋根の上
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屋根の上に登って、ぼうっと空を見つめた。澄み渡る青い空はまるで俺の心とは真逆だ。
「まーたこんなところにいる。テツヤ、何してるの?」
突然の声に驚き振り向くと、タクミが笑いながらやってきた。
「ああ、ただ空を見てた。なんか、疲れたなーって」
「まったく、いつもそうなんだから」
タクミは笑顔で返す。やっぱりこいつといると楽だ。
「早く溝を埋めないと大変なことになるよ?」
「分かってるよ。ただなぁ」
はやくあいつをどうにかしないといけない。ただ、今はその時ではないと思っていた。あの声を聴くまでは。
「こら! 二人して何サボってるんだ!」
「まずいっ、親方に見つかった!」
俺とタクミは急いで建築途中の一戸建ての屋根から降りた。今日中に掘ってあった溝を埋めないと明日は雨だ。
建築業の現場って、大変だよなぁ、と改めて思った。
「まーたこんなところにいる。テツヤ、何してるの?」
突然の声に驚き振り向くと、タクミが笑いながらやってきた。
「ああ、ただ空を見てた。なんか、疲れたなーって」
「まったく、いつもそうなんだから」
タクミは笑顔で返す。やっぱりこいつといると楽だ。
「早く溝を埋めないと大変なことになるよ?」
「分かってるよ。ただなぁ」
はやくあいつをどうにかしないといけない。ただ、今はその時ではないと思っていた。あの声を聴くまでは。
「こら! 二人して何サボってるんだ!」
「まずいっ、親方に見つかった!」
俺とタクミは急いで建築途中の一戸建ての屋根から降りた。今日中に掘ってあった溝を埋めないと明日は雨だ。
建築業の現場って、大変だよなぁ、と改めて思った。
青春
公開:20/07/22 17:28
短編掌編をよく書いています。
時々何かに入賞したりします(2回)。
わけのわからない世界観を生み出したいです。
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