お面屋さん
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「『あいそわらい』のお面、ありますか?」
私が振り向くと、そこには困ったような顔をした女の子が一人で立っていました。
「どうしてそのお面がほしいのですか?」
「あのね、こんどあたらしいお父さんができるんだけどね、お母さんが『あいそわらいしていればいいんだから』っていうの。でもね、それが何なのか分からないから。お母さんにきいたら『ただわらっていればいいのよ』っていうんだけど、わたしいつもわらってるんだよ」
そう言うと、女の子は握っていた右手を開きました。
「これでかえますか?」
「ええ」
私は微笑みながらお金を受け取り、お面を渡しました。
「毎度ありがとうございます」
女の子はお面を受け取ると私に向かってペコッと頭を下げ、「ありがとうございました!」と言って笑顔で去っていきました。
その後ろ姿が完全に見えなくなったことを確認してから、私はそっとお面をはずすのでした。
私が振り向くと、そこには困ったような顔をした女の子が一人で立っていました。
「どうしてそのお面がほしいのですか?」
「あのね、こんどあたらしいお父さんができるんだけどね、お母さんが『あいそわらいしていればいいんだから』っていうの。でもね、それが何なのか分からないから。お母さんにきいたら『ただわらっていればいいのよ』っていうんだけど、わたしいつもわらってるんだよ」
そう言うと、女の子は握っていた右手を開きました。
「これでかえますか?」
「ええ」
私は微笑みながらお金を受け取り、お面を渡しました。
「毎度ありがとうございます」
女の子はお面を受け取ると私に向かってペコッと頭を下げ、「ありがとうございました!」と言って笑顔で去っていきました。
その後ろ姿が完全に見えなくなったことを確認してから、私はそっとお面をはずすのでした。
その他
公開:20/07/21 06:40
短編を400字に縮めてみた
実は色々と裏設定があります
(玖寓→久寓に変えました)
読むのが好きです。
書くのは好きだけど苦手です。
作品を読んでいただきありがとうございます。コメント等大変励みになっております。
1週間に1作品投稿を目標にしています。
(現在体調不良のため休み中)
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