『空耳』 ばあちゃんの伝説
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僕はばあちゃんと二人暮らし。ばあちゃんはとんでもなく美人だったらしいが今は遠い耳でスマホにパソコンと元気な老人だ。
ある日話していて、どもって、しゃっくりをして、くしゃみも出た。
「ああれっひゃくっしょてぇいン!」
直後、異変が起こった。
ばあちゃんが身を掻き、白髪が抜けて黒髪がぞるぞる伸びた。シワシワの肌はずる剥けてたまご肌になり……
そこには超絶美人がいた。
「どどどどしたのばあちゃん⁉」
「ふふ、どうやらあんたの変な声を脳の未知の部分が空耳して、若返り効果を引き出したようね」
んなバカな、という僕の前でばあちゃんはスマホをとった。
「さあ、やろうか」
ばあちゃんは自撮りして投稿した。瞬く間にそれは拡散され一夜にして伝説になった。
彼女の密な夢は自撮りしてアップする事だった。
その後、空耳効果が切れ元に戻る反動でばあちゃんは逝った。笑っていた。
この伝説の真実を知るのは僕だけである。
ある日話していて、どもって、しゃっくりをして、くしゃみも出た。
「ああれっひゃくっしょてぇいン!」
直後、異変が起こった。
ばあちゃんが身を掻き、白髪が抜けて黒髪がぞるぞる伸びた。シワシワの肌はずる剥けてたまご肌になり……
そこには超絶美人がいた。
「どどどどしたのばあちゃん⁉」
「ふふ、どうやらあんたの変な声を脳の未知の部分が空耳して、若返り効果を引き出したようね」
んなバカな、という僕の前でばあちゃんはスマホをとった。
「さあ、やろうか」
ばあちゃんは自撮りして投稿した。瞬く間にそれは拡散され一夜にして伝説になった。
彼女の密な夢は自撮りしてアップする事だった。
その後、空耳効果が切れ元に戻る反動でばあちゃんは逝った。笑っていた。
この伝説の真実を知るのは僕だけである。
ファンタジー
公開:20/07/20 22:23
はじめまして~。
いつだって初心で、挑戦者のこころでぶっ込みたい素人モノ書きです。
沢山の方々に支えられ、刺激を与えられ、触発されて今日ももちょもちょ書いております。
一人だけでは生み出せないモノがある。
まだ見ぬステキな創造へ、ほんの少しずつでも進んでいきたい。
ショートショートというジャンルに触れる切っ掛けをくださった、
月の音色と大原さやかさんを敬愛し感謝しております。
興味をもって読んでくださる全ての方にも、ありがとうございます~^^
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