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大型ショッピングモールの完成で商店街は客足が減っていくばかりだ…
やってくるお客さんは常連か、「あそこのスーパーもっと安かったわ!もっと安くしてよ!」と無茶な値切り交渉をしてくるおばちゃんかのどちらかだ。
ウチだってギリギリでやっている。もうこれ以上値下げなんて出来ない。でも…やるしかないのか…
『フレー!フレー!や!お!や!さん!フレっ!フレっ!八百屋さん!まけるな!まけるな!八百屋さん!』
突然現れた応援団が私を応援してくれる。そうだ。ここでまけていたらウチは潰れてしまう。
私はお客さんの値切り交渉を拒否した。
「じゃあ、いらないわよ!」
『フレー!フレー!お!きゃ!く!さん!フレっ!フレっ!お客さん!かって!かって!お客さん!』
応援団は帰ろうとするお客さんを応援し始めた。
お客さんは苦笑いを浮かべ「今回だけよ」と買ってくれた。
応援団のおかげで商店街は活気とお客さんが戻って来た。
公開:20/07/18 18:54
値引きする=まける

幸運な野良猫

元・パンスト和尚。2019年7月9日。試しに名前変更。
元・魔法動物フィジカルパンダ。2020年3月21日。話の流れで名前変更。
元・どんぐり三等兵。2021年2月22日。猫の日にちなんで名前変更。

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