1
4
私たちが丘に上がって、もう半年が経とうとしている。敵は手強く、私たちの戦いは未だ終着点を見ない。しかし終わるまでは、帰れない。それは誰もが同じ気持ちだ。とはいえ、慣れ親しんだ海がどうしても懐かしくなってしまう。
「やっぱり、海が恋しくなるよね」
作戦会議で集合した私たちは、ちょっとだけため息をつく。と、仲間の一人があっ、と声を上げた。
「いい方法があるかも!」
「えっ、なになに?」
私たちは彼女の周りに集まり"作戦”を聞いたのだった。
後日。
どぉん。どぉん。遠くで花火の音がする。
「えっ、花火?」
「最近、非公開で花火あげるとこ多いよね」
河川敷を辿って、花火の場所を特定する。
「めっちゃ綺麗」
「ね~。でもさ、なんか海っぽい匂い、しない?」
「思った。潮の匂いっていうかさ」
「でもいいよね、ここ山奥だもん」
打ち上がる花火にアマビエたちは祈りを捧げる。
潮の匂いに、想いを乗せて。
「やっぱり、海が恋しくなるよね」
作戦会議で集合した私たちは、ちょっとだけため息をつく。と、仲間の一人があっ、と声を上げた。
「いい方法があるかも!」
「えっ、なになに?」
私たちは彼女の周りに集まり"作戦”を聞いたのだった。
後日。
どぉん。どぉん。遠くで花火の音がする。
「えっ、花火?」
「最近、非公開で花火あげるとこ多いよね」
河川敷を辿って、花火の場所を特定する。
「めっちゃ綺麗」
「ね~。でもさ、なんか海っぽい匂い、しない?」
「思った。潮の匂いっていうかさ」
「でもいいよね、ここ山奥だもん」
打ち上がる花火にアマビエたちは祈りを捧げる。
潮の匂いに、想いを乗せて。
ファンタジー
公開:20/07/18 11:02
スクー
潮の匂いがする花火
簓井 陸(ささらい りく)
気まぐれに文字を書いています。
ファンタジックな文章が好き。
400字の世界を旅したい、そういう人間の形をしたなにかです。
ログインするとコメントを投稿できます