真夜中のコンビニ

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俺は真夜中のコンビニが大好きだ。客が少なく、ストレス発散にもってこい。
俺は今日も店員を呼びつけ無理難題を吹っ掛ける。
「俺が食べたいのはシャケおにぎりだ!何でここは鮭おにぎりしか置いていないんだ!おかしいだろ!」
おかしいのは俺だ。シャケも鮭も変わらない。しかしそんないちゃもんに対しても謝り続けるしかない店員を見るのは気持ちがいい。だから俺はストレス発散の為におかしな事を言う。怒鳴り散らし、優越感に浸る。
「おい、オッサン…いい加減にしろよ」
背後から影が差した。2mを越える大男が私を睨みつけていた。
「お前のせいでレジが動かないんだよ!ちったぁ人の迷惑考えろ!」
その声に俺はみっともなく逃げ出した。忘れていた。夜のコンビニには不良が集まりやすいんだ!

「大丈夫ですか?」
大男は胸元のバッチを店員に見せた。そこには『強面警備』と書いてある。
彼の正体は不良風のコンビニ専用警備員である。
公開:20/07/19 19:20

幸運な野良猫

元・パンスト和尚。2019年7月9日。試しに名前変更。
元・魔法動物フィジカルパンダ。2020年3月21日。話の流れで名前変更。
元・どんぐり三等兵。2021年2月22日。猫の日にちなんで名前変更。

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