甘い指輪
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あるところに、甘い夫婦生活を送る二人がいた。私たちのことが物語になるなら、こんな出だしかしら。
「葉菜、おはよう」
今朝もいつものように夫がトースターでパンを焼き、私は朝のコーヒーを入れる。窓の外を見ると海水浴に行く子供がはしゃいでいた。
「葉菜、暑いからコーヒー、アイスな」
グラスに氷とコーヒーを注ぎ、テーブルの上に二人分を置くと私は気づいた。シロップを買ってない。
「どうした?」
「ブラック飲めないから、これの出番ね」
左の薬指をグラスの上に近づけ、指輪から一滴の雫が落とす。苦いコーヒーからほのかな蜂蜜の甘い香り。
「おれも垂らしてみようかな」
と夫も自分の指輪を触る。
甘いものがない時以外にも重宝している。
夫に対してイラッと感じると、夫の指輪から蜂蜜の匂いがして、喧嘩になる前の種を蜂蜜は彼に教えてくれる。
ふいに、甘い匂いが私の指輪から漂ってきた。ということは…
「葉菜、おはよう」
今朝もいつものように夫がトースターでパンを焼き、私は朝のコーヒーを入れる。窓の外を見ると海水浴に行く子供がはしゃいでいた。
「葉菜、暑いからコーヒー、アイスな」
グラスに氷とコーヒーを注ぎ、テーブルの上に二人分を置くと私は気づいた。シロップを買ってない。
「どうした?」
「ブラック飲めないから、これの出番ね」
左の薬指をグラスの上に近づけ、指輪から一滴の雫が落とす。苦いコーヒーからほのかな蜂蜜の甘い香り。
「おれも垂らしてみようかな」
と夫も自分の指輪を触る。
甘いものがない時以外にも重宝している。
夫に対してイラッと感じると、夫の指輪から蜂蜜の匂いがして、喧嘩になる前の種を蜂蜜は彼に教えてくれる。
ふいに、甘い匂いが私の指輪から漂ってきた。ということは…
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公開:20/07/17 06:31
更新:20/07/17 06:49
更新:20/07/17 06:49
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