壊れる世界

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「よくぞ来た! 勇者よ」
気がつくと俺は王様らしき人物の前に立っていた。

「魔王によってこの世界は壊されつつある。どうかこの世界を救ってくれい!」
いや、それはいいんだが。なんで俺向き変えられないの? 話すときいちいち方角指定するの面倒なんですけど?
「それは、魔王によってこの世界の情報が失われつつあるためじゃ!」
えっ、じゃあそのうち色も無くなって単色になるの? 最後は記号にまで退化するわけ?
「そのとおりじゃ!」

まじ? わけわからんけどこの世界と心中も嫌だし魔王倒すしかないか。
そう思って旅を続けたが結局間に合わず世界の崩壊に巻き込まれ、消滅した。と思ったところで目が覚めた。

「やべえ! せっかくの自作RPGが! このままじゃ文化祭に間に合わない」
目の前には寝ている間にぐちゃぐちゃにしたソースコードがあった。
「なんだよ。俺が世界壊してるじゃん」
俺はため息をついた。
ファンタジー
公開:20/07/15 22:21
更新:20/07/15 22:22

ばめどー

ぼちぼちやっていこうと思います。
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