遺伝子組み換え時代

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 遺伝子組み換えで生まれた子供は、普通の子供と比べはるかに高性能だ。例えば、免疫を発達させることで生まれつき細菌に耐性があったり、飛びぬけて頭が良かったりする。
「旧人類は決して彼らに追いつくことができない。生まれた後に遺伝子はいじれないからだ」
 博士の言葉は旧人類を絶望させた。
 遺伝子組み換え人類は、高度な知能によりさらに超高性能の人類を生み出す術を発見。超高性能人類はさらに超超高性能の人類を生み出す方法を発見した。こうして人類の性能は加速度的に発達。
「我々はもうだめなのか」
 すでに旧人類は新人類の奴隷と化していた。
 そんなある日、遺伝子実験中に微生物が紛れ込み、新種の細菌が誕生した。新細菌は圧倒的に賢く、生命力が高い上、新人類を死に追いやる。人類が手を講じる暇もなく拡散増殖。
 この有様を見て博士は呟いた。
「皮肉なものだ。原始的な免疫を持っていた旧人類だけが生き残るとは」
SF
公開:20/07/15 22:15

ゆぅる( 東京 )

お立ち寄りありがとうございます。ショートショート初心者です。
拙いなりに文章の面白さを追求していきたいと思って日々研究しています。
よろしくお願いします!

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