ワンダフルなピロー

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 家を留守がちでペットが飼えない僕は、よく足を運ぶペットショップの店員から小瓶をもらった。
 「なんでもペットにできる粉です。サンプルなのでどうぞ。」
 中の粉は、なんとも不思議な色だ。
 僕は家に帰ってさっそくお気に入りのドット柄の枕にふりかけた。
 枕はぴょんと飛び跳ねて、はじの方を尻尾を振るみたいにばたつかせ、『ワン』とでも言うようにジャンプした。
 一週間、犬がいる生活みたいなものを楽しんだ。帰宅すると喜んで玄関までくるし、ピンポン球を投げるととってくるので、遊び夢中になった。名前はぶなんにつけた。
 「ポチ、いくぞ。ほら!」
 僕が投げたピンポン球は右にそれてベッドの下へ。ポチも下へ。出てくる時にひっかけてしまったらしく破けてしまい、そして動かなくなった。
 数日後、ペットショップに行くとダルメシアンの子犬が嬉しそうに尻尾を振っている。
 「ポチだ。」
 
 
 
 
 
ファンタジー
公開:20/07/16 12:48
更新:20/07/16 14:51

ゆらら風

ショートショートは時間を気にせず、読めるのがいいですね。情熱大陸を観て、書いてみたらはまりました。ワクワク、ほっこり、??な素敵なお話を書けたらいいな。
 突然のフォローすみません。まだまだな私の文章をフォローしていただいて、ありがとうございます。
 へこたれず、素敵な世界を創れるよう精進あるのみです。ᕦ(ò_óˇ)ᕤ

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