美しい女性。雲。

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何を考えているのか分からない。
理解に苦しむ。
そんな女性に恋をした。
「この後、いつもの店に集合!」
彼女は言った。
酒に酔っていた。
にこやかに店内全ての人に愛想を振りまく。
全ての人に愛されたいのか、自分の価値を証明したいのか。
彼女の言動はいつも、人を魅了する。

その場所は彼女にとっての自由の場だった。
素直に自分を表現出来、素の自分と人が好きである事の証明の場だった。
ありのままの自分でいれて幸せであると思える場だった。
「私、昨日どんな感じだったの?」
彼女は言った。
全くの別人だった。
酒に酔ってない時は自信なさげな、少しセーブをかけているのか、普通の女性だ。

きっと酒に酔っている彼女が本来の表現したい自分なのだろう。
彼女の美しさは容姿だけではなく、掴み所のない雲の様に、心漂う所。
だからこそ、奥深く、惹かれ、心奪われる。
その他
公開:20/07/13 12:03
更新:20/07/13 13:13

ポエマータカノ( 横浜 )

愛を言葉で伝える事が使命だと感じている。
42歳のおじさんです。
カラオケ、料理、笑わすこと、読書、哲学、物思いにふけること大好きです。

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