温泉行脚

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今日の私は山を登る。山頂に知る人ぞ知る温泉があると聞いたからだ。
途中までは車で行こうとしたがあまりの悪路に気分が悪くなる。ゲロ吐きそうだ…
仕方なく徒歩で進もうとするも強い風が吹き付ける。背の高い草、津波のように押し寄せる。
自然保護区域に指定されているこの場所は入山料と別に登別料金も取られる。下山の際も金を取るとは何ともえげつない。お値段いかほど?
山を登りきった際にはここを管理している由布院という人物に文句を言ってやる。
それにしてもきつい山道だ。何か便利な移動手段はないものかとスマホで調べると意外なものが見つかった。
『山道を安全に渡れる乗り物有・馬』
まさかの馬か…とはいえ、こんな所にタクシーみたく馬はこねーわな。
仕方なく山道を進む。この道、後は温泉に浸かって美味い酒を飲んでやる!今日は一泊するぞ!
という地図上旅行を楽しむ私の横で彼はあき、ほったらかしにされている私であった。
公開:20/07/12 19:08

幸運な野良猫

元・パンスト和尚。2019年7月9日。試しに名前変更。
元・魔法動物フィジカルパンダ。2020年3月21日。話の流れで名前変更。
元・どんぐり三等兵。2021年2月22日。猫の日にちなんで名前変更。

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