真夜中のコンビニ

深夜０時過ぎ、ふと小腹が空いた俺はコンビニへと向かった。
代わり映えのない商品ばかりが並ぶ中、目新しい物を求め店内をうろつく。
俺はフライヤーに炒飯が入っている事に気付いた。何だこれ？
「これは午前０時から２時まで限定販売の炒飯です」
妙な時間だけ売っているんだな。
「こちら日暮れと共に宵口醤油を使い仕上げ、深夜０時まで寝かせ、２時までが一番美味しくなる置き型炒飯です」
面白い。買ってみた。

その炒飯は驚きの味だった。酒を飲んだ後の〆のラーメンと同じだ。
何の変哲もない炒飯のはずなのに凄く美味しい！
俺は新たな食との出会いに感動していた。

翌日の深夜もそのコンビニを訪れた俺は新商品の宵口醤油カップ麺を見て度肝を抜かれた。
こいつは酒を飲んだ後の〆のラーメンの味がするらしい。
俺はカップ麺を購入し、ウキウキしながら湯を入れる。
説明書を見ると『待ち時間：宵口から夜半まで』と書かれていた。