透明の涙
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千咲とのランチは久しぶり。
大学出てからずっと会えてなかったけど、あの頃よりずっと大人っぽく見える。
私は卒業してすぐに結婚したから、子育てや旦那のことしか話せることがなかった。
「…そう、真琴は幸せにやってるのね」
千咲は安心したように頷いてくれた。
「ね、それより千咲の話を聞かせてよ。もう舞台には立ったの? 佐門祐介には会った? どんな人なの?」
千咲の頬が引き攣った。
「いい人だよ」
あれ、聞いちゃいけない話題だった?
「舞台が終わるとだいたい男の人は、みんな連れ立って風俗行くんだよね。お酒も好きだし、ドラッグやってる人もいる。佐門さんも別に隠す気ないみたい。毎日がセクハラのオンパレードだよ」
鼻で軽く笑った後、彼女の瞳からすっと透明の涙が頬を伝って落ちた。
私は思わず沈黙し息を飲んだ。
「ね、千咲、今度ウチに遊びに来なよ。ウチの旦那は風俗嫌いだし、お酒も飲まないし、安心していいよ」
大学出てからずっと会えてなかったけど、あの頃よりずっと大人っぽく見える。
私は卒業してすぐに結婚したから、子育てや旦那のことしか話せることがなかった。
「…そう、真琴は幸せにやってるのね」
千咲は安心したように頷いてくれた。
「ね、それより千咲の話を聞かせてよ。もう舞台には立ったの? 佐門祐介には会った? どんな人なの?」
千咲の頬が引き攣った。
「いい人だよ」
あれ、聞いちゃいけない話題だった?
「舞台が終わるとだいたい男の人は、みんな連れ立って風俗行くんだよね。お酒も好きだし、ドラッグやってる人もいる。佐門さんも別に隠す気ないみたい。毎日がセクハラのオンパレードだよ」
鼻で軽く笑った後、彼女の瞳からすっと透明の涙が頬を伝って落ちた。
私は思わず沈黙し息を飲んだ。
「ね、千咲、今度ウチに遊びに来なよ。ウチの旦那は風俗嫌いだし、お酒も飲まないし、安心していいよ」
その他
公開:20/07/13 23:42
最近は小説以外にもお絵描きやゲームシナリオの執筆など創作の幅を広げており、相対的にSS投稿が遅くなっております。…スミマセン。
あれやこれやとやりたいことが多すぎて大変です…。
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