パン国時代

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イースト菌総大将の徳川菌康は人間といい関係を保っていた。
パンの発酵に欠かせないと人間がグルテンを支給し、徳川菌康はグルテン城を作り上げる仕事をいつもこなしている。
しかし、最近になって新発見されたというウエスト菌。
イースト菌と混ぜることで発酵が何倍にもなると分かってきたらしい。
イースト菌とウエスト菌は対立関係で、グルテンをかけて火花を散らしていた。
ウエスト菌はイースト菌よりも菌数が多く、ウエスト菌総大将の石田菌成は一騎当千の強さを誇るが、イースト菌の調略によって総くずれ。
戦は毎回、イースト菌が勝利を収めている。
戦というエネルギーが発酵を倍にも膨らませるという仕組みが解明され、パンの歴史にも刻まれた。
歴史の教科書にはグルテン原の戦いと記されている。
その他
公開:20/07/12 07:00
更新:20/07/12 16:19
パン

ゆう( 東京都 )

はじめまして。ゆうと申します。ショートショートのおもしろさに惹かれ、不定期に投稿しています。みなさんと交流ができたらうれしいです!

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