因幡の白兎号
1
3
僕たちは、とあるモノを改造して作ったサファリカー【因幡の白兎号】に乗り、アフリカへ出掛けた。
「わぁ、シマウマだー」
魅惑の白いボディにサバンナの動物たちが集まる。間近で見る動物に彼女がはしゃぐ。
「キリンがこっち覗いた! 睫毛長くて可愛いー!」
キリンより彼女の方が可愛い。
しかしあまり近付きすぎるのは危険だ。ここは赤いヘッドライトを明滅させ、動物たちに警戒心を持たせる。
「ライオンが睨んでるよ!」
おっと、ライトに興奮したか。しかし【因幡の白兎号】はそんなに柔ではない。さらばだ、ライオン。
「そろそろ帰ろうか」
そう言ったとき、ズシンと【因幡の白兎号】が軋んだ。
「キャッ! な、何?」
まずい。
「ゾウに乗られた!」
アフリカゾウはおよそ六千キロ。人間だと約百人。ギリギリか。
バキバキ。
ダメだ。
「やつめ、百一人分か!」
物置で作った【因幡の白兎号】は耐えられそうに、ない。
「わぁ、シマウマだー」
魅惑の白いボディにサバンナの動物たちが集まる。間近で見る動物に彼女がはしゃぐ。
「キリンがこっち覗いた! 睫毛長くて可愛いー!」
キリンより彼女の方が可愛い。
しかしあまり近付きすぎるのは危険だ。ここは赤いヘッドライトを明滅させ、動物たちに警戒心を持たせる。
「ライオンが睨んでるよ!」
おっと、ライトに興奮したか。しかし【因幡の白兎号】はそんなに柔ではない。さらばだ、ライオン。
「そろそろ帰ろうか」
そう言ったとき、ズシンと【因幡の白兎号】が軋んだ。
「キャッ! な、何?」
まずい。
「ゾウに乗られた!」
アフリカゾウはおよそ六千キロ。人間だと約百人。ギリギリか。
バキバキ。
ダメだ。
「やつめ、百一人分か!」
物置で作った【因幡の白兎号】は耐えられそうに、ない。
その他
公開:20/07/09 23:59
距離感が近いサバンナ
スクー
まったり。
2022年…3本
2021年…12本
2020年…63本
2019年…219本
2018年…320本 (5/13~)
壬生乃サル(MiBU NO SARU)
Twitter(@saru_of_32)
ログインするとコメントを投稿できます