優柔不断だった僕の話

2
2

僕は昔から優柔不断で、自分だけでは何一つ決められない。
外食ではいつも親に決めてもらっているし、学校では先生や友達の言う通りにしている。
自分の意見はないの?ってよく聞かれるけど、相手の意見に従うじゃダメなのかな?

ある日、僕は道で倒れているお婆さんを見つけた。どうしよう!周りには意見を聞ける人がいない!
駆け寄った方が良いのかな?病院に電話した方が良いのかな?それとも警察?どうしたらいいか分からない!
そんな僕を見かねて、僕の影が勝手に動き出した。
影はお婆さんに駆け寄ると「どうしましたか?」と声をかけている。僕も影と同じ行動をした。
救急車を呼び、お婆さんを助けると僕は皆から褒められた。
一人でもやればできるじゃないか!と。

その日から僕は影の意見に従うようになった。
影のおかげで僕は人前でも堂々と出来るようになった。自立した。
僕はそんな僕の様子を影となって地面から見上げていた。
ホラー
公開:20/07/10 18:49

幸運な野良猫

元・パンスト和尚。2019年7月9日。試しに名前変更。
元・魔法動物フィジカルパンダ。2020年3月21日。話の流れで名前変更。
元・どんぐり三等兵。2021年2月22日。猫の日にちなんで名前変更。

コメント投稿フォーム

違反報告連絡フォーム


お名前

違反の内容