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「ごめんね…いい人に拾われてね…」
私は段ボールに猫を入れると置き去りにして去って行った。
仕方ないんだ…結婚を約束してくれた彼が猫嫌いなんだから。
猫で一生を棒に振る事は出来ない。私は猫を捨て、彼を選んだ。

その夜、スマホにメッセージが届いた。本文はなく、写真が1枚添付されている。
開いてみると、車に撥ねられた猫の写真だった。
ああ…この猫は私が捨てた猫だ…直感で分かる。
不思議と涙は出なかった。私はメッセージを消し、全て忘れる事にした。

1年後、私は彼に捨てられた。唐突に、理由も告げられないままに…
そんな傷心の私のスマホにメッセージが届いた。本文はなく、写真が1枚添付されている。
開いてみると、優しそうなイケメンと美しい猫と可愛い子猫達に囲まれ、幸せを満喫する猫の写真だった。
それは…私が捨てた猫だ。
再びメッセージが届く。
「うやらましいだろう?」
今度こそ、私は大泣きした。
公開:20/07/08 19:06

幸運な野良猫

元・パンスト和尚。2019年7月9日。試しに名前変更。
元・魔法動物フィジカルパンダ。2020年3月21日。話の流れで名前変更。
元・どんぐり三等兵。2021年2月22日。猫の日にちなんで名前変更。

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