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雨雲に隠された天の川を渡って、織姫と彦星がデート中だとして。
――日付が変わったら強制終了なんだろうか?
野暮な事を考えてしまった。
止まない雨と渡れない川と流されるものたち。ここ数日、祈るしかない状況が続いてるせいだろう。
ごうごう渦巻く水音を聞きながら、見えない星を見上げていた午後十一時五十九分。
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↘
銀色の尾を引いて、目の前にコツン、と落ちた。
星くずを爪先に引っ掛けた、小さな沓(くつ)の片方だった。
――日付が変わったら強制終了なんだろうか?
野暮な事を考えてしまった。
止まない雨と渡れない川と流されるものたち。ここ数日、祈るしかない状況が続いてるせいだろう。
ごうごう渦巻く水音を聞きながら、見えない星を見上げていた午後十一時五十九分。
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銀色の尾を引いて、目の前にコツン、と落ちた。
星くずを爪先に引っ掛けた、小さな沓(くつ)の片方だった。
ファンタジー
公開:20/07/07 23:59
更新:20/07/08 00:09
更新:20/07/08 00:09
創樹(もとき)と申します。
葬祭系の生花事業部に勤務の傍ら、物書きもどきをしております。
小石 創樹(こいわ もとき)名にて、AmazonでKindle書籍を出版中。ご興味をお持ちの方、よろしければ覗いてやって下さい。
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ベリーショートショートマガジン『ベリショーズ』
Light・Vol.6~Vol.13執筆&編集
他、note/monogatary/小説家になろう など投稿サイトに出没。
【直近の受賞歴】
第一回小鳥書房文学賞入賞 2022年6月作品集出版
愛媛新聞超ショートショートコンテスト2022 特別賞
第二回ひなた短編文学賞 双葉町長賞
いつも本当にありがとうございます!
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