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今クラスで持ちきりの話題がある。
先月から休んでいる吉田君が夢に現れるというのだ。
しかも奇妙な事に毎日1人にしか出てこないのだ。
今日は誰に出たか、話題の中心になった。
少し潮目が変わってきたのは、彼と会話した子が出てきた時だ。
自分はもうこの世にはいないと言ったそうだ。
興奮する者、恐怖する者反応は分かれた。
しかし子供じみたオカルトも呆気なく終わった。
吉田君が登校してきたのだ。
皆の刺さるような目線。
バツが悪そうに自席についた。
すぐさま数名の男子が彼を取り囲んだ。
何やってたんだ、どうやって夢に出たんだとか矢継ぎ早に質問を浴びせている。
1人がお前死んだんじゃなかったのかよ。と笑いながら問いかけた。
するとじっと前を見据えたまま彼は言った。
「寒い。家の庭の木の根本を掘ってほしい。」
ゆっくりと振り向く彼の顔。目が合いそうな瞬間強く目を瞑った。
そこで私は目を覚ました。
先月から休んでいる吉田君が夢に現れるというのだ。
しかも奇妙な事に毎日1人にしか出てこないのだ。
今日は誰に出たか、話題の中心になった。
少し潮目が変わってきたのは、彼と会話した子が出てきた時だ。
自分はもうこの世にはいないと言ったそうだ。
興奮する者、恐怖する者反応は分かれた。
しかし子供じみたオカルトも呆気なく終わった。
吉田君が登校してきたのだ。
皆の刺さるような目線。
バツが悪そうに自席についた。
すぐさま数名の男子が彼を取り囲んだ。
何やってたんだ、どうやって夢に出たんだとか矢継ぎ早に質問を浴びせている。
1人がお前死んだんじゃなかったのかよ。と笑いながら問いかけた。
するとじっと前を見据えたまま彼は言った。
「寒い。家の庭の木の根本を掘ってほしい。」
ゆっくりと振り向く彼の顔。目が合いそうな瞬間強く目を瞑った。
そこで私は目を覚ました。
ホラー
公開:20/07/08 23:16
まずは自分が楽しむこと。
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