真夜中のコンビニ

俺の彼女はコンビニ女だ。
「腹が減った」と言えば料理を作り、「金をくれ」と言ったら財布を差し出してくる。都合のいい女。呼べばいつでも来るし、コンビニエンスな女だろ？
こいつは俺にベタ惚れでな。俺が呼べば深夜・仕事中に限らず駆けつけてくる。何を差し置いても俺を優先するんだ。
だから俺はこいつを大切にしている。
何を驚いている？誰しも便利なコンビニがなくなったら困るだろう？
だから俺はこいつの差し出す金をしっかり管理する。俺に対して無駄遣いなんてさせてなるものか。その金は俺らの結婚資金にするんだ。
料理は健康最優先。二人で長生きするぞ。
言っておくけどな、俺はこいつがいなくなったら１週間で飢え死にする自信があるぞ。
だからほら、俺に付き合って夜更かししなくていい。真夜中のコンビニだって働き方改革の一環で休んでいいんだ。
俺はコンビニ女の所有者だ。だからこそ誰よりも彼女の幸せを考える義務がある。