失われたものを求めて

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遥か昔の古代遺跡が発掘されたという情報は世界中に広がった。

大半が用途すらわからない中、奇跡的になんとか使えそうな本が発掘された。

「この玉ねぎみたいのがスライム? スライムってこんな弱かったっけ?」
「龍さえ殺すぞ? ゴブリンだって群れたら脅威だしな」

「この世界ではこいつらはまだ弱かったのですかね?」
「わからん」
しかし彼らが一番驚き憤慨しているのはそんなことではなかった。

その本にかかれている髪がボサボサで、人を食らうとされる大柄な巨人。
すなわち「オーガ」。

「我らの祖先がここまで悪し様にかかれているとは! 処分すべきだ」
「いや、そうであっても記録は残すべきだろう」

かって呪いがかけられる前はオーガは最強の種族だったと伝えられる。ようやく呪いがとけ世界を制覇した彼らは失われたものを求めはじめた。
掘り当てた「幻想ファンタジー辞典」を大事に抱え今日も遺跡を掘り続ける。
ファンタジー
公開:20/07/06 15:03
更新:20/07/06 15:04

ばめどー

ぼちぼちやっていこうと思います。
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