神の戯れと悪魔の打算
4
2
「日本? まあまあ住みやすいところだとは思うけれど、最近ちょっと気持ちの問題がねぇ」
「そうだな。すこし生産性が悪くなったかな。それと、もうちょっと早く手に入らないと困る」
二人の会話がきっかけとなった。
ある日をきっかけに正体不明の流行り病(はやりやまい)が国中に蔓延し、高齢者を中心に死者が多数出て国民には厭世観が広がった。
人々は病の調伏を神々に祈り、感染を防ぐために家に引きこもるようになる。やがて一年以上が過ぎ、ベビーラッシュが起こった。
いつしか病気はおさまり、子供を連れた参拝客が各地に増えるようになった。
「これよ、これ。やっと神頼みが増えてきたわ。人々の信仰心がないと生きていけないからね」
「まあそうだな。死者の魂が新規に入らないとうちも困る。久々に大量入荷できてよかった」
神と悪魔は表裏一体である。彼らの欲求を満たすため、定期的に何かが起こるのである。
「そうだな。すこし生産性が悪くなったかな。それと、もうちょっと早く手に入らないと困る」
二人の会話がきっかけとなった。
ある日をきっかけに正体不明の流行り病(はやりやまい)が国中に蔓延し、高齢者を中心に死者が多数出て国民には厭世観が広がった。
人々は病の調伏を神々に祈り、感染を防ぐために家に引きこもるようになる。やがて一年以上が過ぎ、ベビーラッシュが起こった。
いつしか病気はおさまり、子供を連れた参拝客が各地に増えるようになった。
「これよ、これ。やっと神頼みが増えてきたわ。人々の信仰心がないと生きていけないからね」
「まあそうだな。死者の魂が新規に入らないとうちも困る。久々に大量入荷できてよかった」
神と悪魔は表裏一体である。彼らの欲求を満たすため、定期的に何かが起こるのである。
ファンタジー
公開:20/07/06 13:11
更新:20/07/06 13:13
更新:20/07/06 13:13
369
人の信仰心が神の糧
人の魂が悪魔の糧
両者の利害が一致した
信仰心の減少
少子高齢化
オオカミの自信作
武蔵の国の辺境に棲息する“ひとでなし”のオオカミです。
ツイッター
https://mobile.twitter.com/ookami1910
タイッツー
https://taittsuu.com/users/ookami1910/profiles
ログインするとコメントを投稿できます