遺跡から考えたこと

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遺跡発掘現場から出てきたのは厳重に封印された金属製のケース。さらにその中にプラスチック製のケースに入った小さなものがいくつかあった。調査の結果それはSDカードと呼ばれるもので、なんらかのデータを記録するための媒体だったらしい。これだけ厳重に保存されていたものだから、さぞかし貴重なものが残されているのだろうと我々は思った。

そこには丸々と太ったニンゲンの子供(赤ん坊というのか)と、その周りをうろつく御先祖様たちが複数写っていた。

遺跡からはその赤ん坊よりももう少し大きいニンゲンの骨格も発見されており、おそらくは御先祖様達が食べたのだろうと推測された。

この場所から数キロ離れたところに、御先祖様達の共同墓地が発見されたことから、この場所は家畜飼育所か何かだったと我々は考えている。その割には赤ん坊の骨が少ないのが気になるが。

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ここは地震で地滑りが起き人家が埋もれた場所だった。
SF
公開:20/07/04 10:28
367 「我々」とは誰? オオカミの自信作

武蔵の国のオオカミ( ここ、ツイッタランド )

武蔵の国の辺境に棲息する“ひとでなし”のオオカミです。

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