真夜中のコンビニ

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今日も俺はコンビニを回ってゴミを回収していく。
最近、家庭ごみの持ち込みが多い事に俺は怒りを感じている。ゴミくらい自宅で処理しろっての。
宇宙船の荷台に山みたく積まれているゴミを見て、俺は辟易としていた。
これは一度、会社に戻ってゴミを捨ててきた方が良いかな…いやいや、そんな事をしていたら時間内に店を回り切れなくなる。
悩んだ俺は銀河のふもとにある地球という惑星へと宇宙船を走らせた。
月の裏側に船を停めると、俺はゴミを地球へと放り投げていく。
地球の大気圏は何でも燃やし尽くしてくれるから便利なんだ。
それに燃えるスペースデブリを見て、地球人は「流れ星だ!」なんて言って喜んでくれる。それが俺の心苦しさを癒してくれる。
珍しい光景か…ま、昔は今ほどゴミを捨てに行かなくて済んだからな。
おっ!地球のコンビニ店員が流れ星に気付いたぞ。
あの場所は今、真夜中か…さぞやゴミが綺麗に見えている事だろう。
SF
公開:20/07/05 18:45

幸運な野良猫

元・パンスト和尚。2019年7月9日。試しに名前変更。
元・魔法動物フィジカルパンダ。2020年3月21日。話の流れで名前変更。
元・どんぐり三等兵。2021年2月22日。猫の日にちなんで名前変更。

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