目玉(つづき)

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目玉にずっと監視されているような違和感を覚えつつも、ぼくは部屋でだらけた生活を送っていた。
すると目玉が次第に大きくなり、目玉をぎょろりとさせながら、じっとぼくを見つめていた。
ぼくは気持ち悪くなってきて部屋から飛び出した。目玉はさらに大きくなりながら、しつこくぼくを追い回してきた。
そして突然、目玉は赤く充血しながら光りだし、耳をつんざくようなアラーム音が鳴り響いた。
ぼくがあわてふためいていると、人ひとりが入れそうなサイズにふくらんだ目玉の瞳孔が開き、中から誰かが出てきた。
先生だ!
ぼくは家の中での過ごし方について先生から延々と叱られた。
先生は散々説教したあと、開いた瞳孔から目玉の中に戻った。みるみるうちに目玉は元のサイズにしぼんでいった。
どうも先生は大きくなった目玉にテレポーテーションしてきて、瞳孔を扉代わりに出入りしたようだ。
つまり、ぼくは文字通り「大目玉を食らった」のだ。
ホラー
公開:20/07/04 07:16
『とってもふしぎな創作ドリル』 「ストーリー02 目玉」 目玉 監視 部屋 充血 瞳孔 先生 テレポーテーション 大目玉を食らう

山田衆三( 東京 )

1975年奈良県生駒市生まれ。奈良市で育ち、大学時代は京都(御所の近く)、大学院時代は湘南(海ではなく山側)で過ごす。
田丸雅智先生の作品に衝撃を受け、通勤中や休日などで創作活動に励む。
『ショートショートガーデン』で初めて自作「ネコカー」(2019年06月13日)を発表。
読んでくださった方の琴線に触れるような作品を紡ぎだすことが目標。

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