除夜の鐘の裏で
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小学生の頃、家から自転車でよく遊びに行っていたところがある。今思えば、別に遊具があるわけでもないし、小さな子供にとっては格段おもしろいものがあったわけでもないのだが、何故かお気に入りで、しょっちゅう遊びに行っていたものだ。それは一人だったり複数だったりした。
境内の真ん中には鐘つき堂と大きな松の古木があり、そこはひとつの観光名所ではあった。山門には仁王像もあり、子供心に怖いと思ったものだった。
その山門からすぐのところには浅間山噴火の犠牲者を弔う碑があったりし、その付近の狭い通路で鬼ごっこをしたりしたものだ。
高校に入った時に、社会科の教師の兄弟がその寺の住職だと知った時は驚いた。
今もあるかどうかは知らないが、大晦日にはその鐘を突くことができて人気だった。
しかし、その賑わいの中に、鐘つき堂を遠くから伺う、不自然とも思えるちょんまげに着物姿の者がいるのに気づいた人は少ない。
境内の真ん中には鐘つき堂と大きな松の古木があり、そこはひとつの観光名所ではあった。山門には仁王像もあり、子供心に怖いと思ったものだった。
その山門からすぐのところには浅間山噴火の犠牲者を弔う碑があったりし、その付近の狭い通路で鬼ごっこをしたりしたものだ。
高校に入った時に、社会科の教師の兄弟がその寺の住職だと知った時は驚いた。
今もあるかどうかは知らないが、大晦日にはその鐘を突くことができて人気だった。
しかし、その賑わいの中に、鐘つき堂を遠くから伺う、不自然とも思えるちょんまげに着物姿の者がいるのに気づいた人は少ない。
その他
公開:20/07/03 21:10
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善養寺
影向のマツ
天明3年浅間山噴火横死者供養碑
オオカミの自信作
武蔵の国の辺境に棲息する“ひとでなし”のオオカミです。
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