予感

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「筆箱がない…」
学校から帰ってきて、宿題をしようと思った僕は、ランドセルの中に筆箱がないということに気が付いた。
何度見てもない。
僕に学年トップの座を奪われまいとして誰かが盗んだのでは…
僕の匂い付き消しゴムが羨ましかったのでは…
筆箱の中に隠し持ってた五十円玉がばれた?…
あとからあとから湧いてくる不安に僕は立っていられなくなった。
「そ、それでも宿題だけは…」
そう言って机に目を向けたら、筆箱があった。

あ、さっきランドセルから取り出したんだった。
その他
公開:20/07/03 19:30
実話

KEITA

小学5年生です。
最後の一文を読むまで結末が分からないショートショートを描きたいです。

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