捨てられない
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「お。そのサングラス、イイじゃん。よく似合ってるよ。どこで買ったの?」
「褒めてくれてサンキュ。これ、新しく出来た眼鏡屋で買ったんだよ。ほら、こないだこっちに移転してきた。」
「ああ、向こうでも人気だったもんな。そうか、いよいよこっちに来たんだ。」
「いろいろ増えてきているな。マイのやつが、向こうで好きだったケーキ屋がこっちに来たって喜んでたよ。」
「どんどん日常が過ごせるようになって来てるな。でもなあ…」
「なんだよ。」
「いや、便利になるのは嬉しいんだけど、なんだかなあ…こっちに来た本来の意味が薄れていくというか…」
「たしかにな。向こうを捨てなきゃいけなかったのに、その生活はそのままって、何も学んでないな、俺たち。」
俺の言葉に友も頷く。
サングラス越しに青い夕日が見える。火星での一日が終わる。
空には、捨てようとしている地球が浮かんでいた。
「褒めてくれてサンキュ。これ、新しく出来た眼鏡屋で買ったんだよ。ほら、こないだこっちに移転してきた。」
「ああ、向こうでも人気だったもんな。そうか、いよいよこっちに来たんだ。」
「いろいろ増えてきているな。マイのやつが、向こうで好きだったケーキ屋がこっちに来たって喜んでたよ。」
「どんどん日常が過ごせるようになって来てるな。でもなあ…」
「なんだよ。」
「いや、便利になるのは嬉しいんだけど、なんだかなあ…こっちに来た本来の意味が薄れていくというか…」
「たしかにな。向こうを捨てなきゃいけなかったのに、その生活はそのままって、何も学んでないな、俺たち。」
俺の言葉に友も頷く。
サングラス越しに青い夕日が見える。火星での一日が終わる。
空には、捨てようとしている地球が浮かんでいた。
SF
公開:20/06/30 22:11
物書き初心者です。一つずつ勉強していきます。
しばらくぶりでございました!この頃ずっと余裕が無い日々を送っておりましたが、どうにかこうにか戻って来ました(^_^;)
まだもう少しカメさん歩きになりそうですが、またまた頑張ります!
駄文ですが、どうぞ宜しくお願いします。
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