大噴火ガール
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「あれ、ショウヘイ君?」
道端で女の子が突然声をかけてきて、ドキッとした。
なんで僕の名前を知っているんだろう?
「私のこと覚えてない?」
僕の戸惑う表情に一瞬期待の笑みを浮かべると、彼女はためらいがちに一歩ずつ近寄ってくる。
「ほら、私が川で溺れたときに助けてくれたじゃん!」
「え、そんなことあったかな」
「忘れちゃった? 誕生日にあげた汗拭きタオルは? ほら、中学のときサッカー部で、ほら!」
「ん?」
女の子は少し顔を赤らめる。
「あの頃、私ね、ショウヘイのこと…けっこうカッコいいなって…思ってて…」
声が尻すぼみになっていく。
「僕、サッカー部じゃありませんけど」
沈黙が三秒続く。
「え? 森田ショウヘイ君だよね」
「いえ、今田ショウヘイですけど」
彼女は火山が噴火したみたいに真っ赤になった。
「ごご、ごめんなさい!!!」
逃げ去っていく彼女を見つめながら、僕はその場に立ち尽くした。
道端で女の子が突然声をかけてきて、ドキッとした。
なんで僕の名前を知っているんだろう?
「私のこと覚えてない?」
僕の戸惑う表情に一瞬期待の笑みを浮かべると、彼女はためらいがちに一歩ずつ近寄ってくる。
「ほら、私が川で溺れたときに助けてくれたじゃん!」
「え、そんなことあったかな」
「忘れちゃった? 誕生日にあげた汗拭きタオルは? ほら、中学のときサッカー部で、ほら!」
「ん?」
女の子は少し顔を赤らめる。
「あの頃、私ね、ショウヘイのこと…けっこうカッコいいなって…思ってて…」
声が尻すぼみになっていく。
「僕、サッカー部じゃありませんけど」
沈黙が三秒続く。
「え? 森田ショウヘイ君だよね」
「いえ、今田ショウヘイですけど」
彼女は火山が噴火したみたいに真っ赤になった。
「ごご、ごめんなさい!!!」
逃げ去っていく彼女を見つめながら、僕はその場に立ち尽くした。
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公開:20/06/28 20:51
更新:20/06/28 20:55
更新:20/06/28 20:55
最近は小説以外にもお絵描きやゲームシナリオの執筆など創作の幅を広げており、相対的にSS投稿が遅くなっております。…スミマセン。
あれやこれやとやりたいことが多すぎて大変です…。
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