痴漢対策

今日も満員電車で痴漢行為を行おうとする男がいた。
男は獲物となる女を見つけてはそっと背後に忍び寄り、その体へと手を伸ばす…
女の体に触れる直前、その手が掴まれた。いかにもガラの悪そうな青年が男の腕を掴み睨んでいる。
「何だ君は！手を離せっ！」
男はまだ痴漢に及んでいない。今なら冤罪だと大声で言える。
しかし次の駅で下ろされた男はあっさりと警察に捕まった。
冤罪を訴える男に駅員は言った。
「彼はオヤジ狩りの達人です。貴方のような痴漢行為を行うエロオヤジのニオイを嗅ぎ取るプロ、猟犬ですよ」

青年は少年時代、オヤジ狩りで警察に捕まった。
しかし警察は彼にある才能を見出した。それがオヤジ狩りの才能である。
「その力を貸してくれないか？」
警察の言葉に少年は頷き、今に至る。

青年は女性だけでなく男性の味方でもある。
痴漢冤罪で訴えられた男性を「ニオイがしない」と言って無罪に出来るのは彼だけだ。