きれいな洗剤

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汚れを落としてくれる。
その洗剤は心を癒す。
何をやっても上手くいかず、失敗ばかり。
いつも、劣等感がつきまとい、憂鬱な毎日。
そんな自分に嫌気がさしていた。
「なぜ、こんな簡単な事も出来ないんだ。」上司は言う。
「すいません。」そう、答えるしかなかった。

毎日がつまらなかった。
人に迷惑をかけてるのだと考えると、自分には生きている価値などないのだと思ってしまう。
周りの評価で生きていると、情けない自分に「駄目なやつ」と自分に烙印を押し、「どうせ、なにやっても駄目だから」と自分の可能性を信じなくなってしまう。
「人は生きているだけで価値がある。」
生前の父の言葉を思い出した。
そう思うと勇気が湧いた。
自分が元気がないと悲しむ人が必ず一人はいる。
元気であるだけで喜んでくれるのならば私は人の役にたっている。
最高に光り輝く言葉という洗剤は私の心を救った。
その他
公開:20/06/26 13:46

ポエマータカノ( 横浜 )

愛を言葉で伝える事が使命だと感じている。
42歳のおじさんです。
カラオケ、料理、笑わすこと、読書、哲学、物思いにふけること大好きです。

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