私は探検家★

　私は探検家だ。数々の困難を乗り越えてきた。
サハラ砂漠の砂は思ったよりもベージュ色が濃くて
砂の海原はどこまでも続き、そう簡単にはオアシスにたどり着けない。
コンクリートに馴れた私の足には砂の上を歩くのは疲れる。
一番星が空に輝き、空を紫と赤のグラデーションが染め、薄い青の時間、サソリらしきものが見える。危ない危ない、フォルムのカッコよさについつい魅入られてしまう。
　私の探検、それは毎日午後三時半から始まる。
小２の息子、亮二が帰ってきてランドセルを開けた時から。プリントがない、宿題を学校に忘てたり。なんたって上靴のまま学校から帰ってくる日もある、そんな事でへこたれない。
「先生からのプリント提出日、今日までって書いてあるじゃない！」

宿題・持ち物の準備が終わる頃私はくたくた。
いつもどこか遠い所へ行った様。

イケメン担任の先生に個人懇談で怒られないように頑張らなくては！