くびがながいぞう

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新種の象が発見された。
彼らは、首の長さを自由に変えることで、楽器のように自在に音階を奏でることが出来るのだ。
ぱらぱらぱっぱと鼻を吹き鳴らして、仲間同士でコミュニケーションをとるのだ。
群れごとに、使っている音の種類が異なっている。
おもに高い音を使ってコミュニケーションをとっている象たちは比較的首は短め。
一方、低い音を使う群れは首が長め。
楽器の音を出すときの仕組みと似ている。
ギターで例えると、弦を短く押さえると音が高く、長く押さえると低くなるのと同じことなのだろう。

その象たちは、いつしか人間の社会にまで進出するようになった。
ジャズのコンサートやオーケストラ。様々な音楽イベントに引っ張りだこ。
しまいにはその象たちだけでメンバーを構成しているバンドまで現れた。
今日もテレビでは彼らの活躍が大々的に取り上げられている。

リーダーの象は、カメラ目線でウインクした。
ファンタジー
公開:20/06/26 09:24
スク― くびがながいぞう

たけなが


たくさん物語が作れるよう、精進します。
よろしくお願いします!

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