ZOOっと一緒

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「さー、ふぁりきって行こう!」
タンクトップ男が叫んだ。張り切り過ぎたのか声が裏返っている。ジャケット男が素知らぬ顔でランドクルーザーに乗り込む。この二人、ツアーの同伴者だ。
こうして僕のサファリ体験が幕を切った。

最初に出会ったのは首の長い人気者。その佇まいに、こちらの背筋も思わずキリンとしてしまう。
続いて無数の縞模様が見えてきた。目がちかちかする。倒れてシマウマでに退散だ。
水辺では立派な角を持ったやつが宙を蹴り上げていた。見えない何かがいるのだろうか。まさにサイキック。
突然、視界が暗くなった。鼻の長いやつが真横を歩いていたのだ。その迫力に体がゾウっと震えた。
最後に立ちはだかったのは百獣の王。ランドクルーザーにライどオン。これには僕のシシも凍り付く。
同伴者の二人が僕にしがみ付いている。一日ずっと一緒だったとはいえ馴れ馴れしい。そこで初めて名前を聞いた。
八木と高橋だそうだ。
その他
公開:20/06/26 23:50
距離感が近いサバンナ スクー

壬生乃サル

まったり。

2022年…3本
2021年…12本
2020年…63本
2019年…219本
2018年…320本 (5/13~)

壬生乃サル(MiBU NO SARU)
Twitter(@saru_of_32)

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