加速するクレーム対応
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「なんだこの不味いハンバーガーは!」
鮫山はレジ店員に文句を言った。
「パン生地がパサパサじゃないか!」
「す、すみません…」
「バイトのお前じゃ話にならん。店長を出せ!」
しばらくすると店長がやって来た。
「よくもこんな不味いものを食わせてくれたな!」
「大変申し訳ございません」
「どうせお前も雇われ店長だろ。社長を出せ!」
社長が来た。
「お客様、大変申し訳ございません。私がお話を聞かせて頂きます」
「お前なんかじゃ話にならん!」
「ええええ!?」
「国の責任者を出せ!」
次は消費者庁の長官、さらに内閣総理大臣、国連事務総長と続き、ついに神様がクレーム対応に当たった。
「すまんかったのう、鮫山よ。これで許しておくれ」
鮫山は木に生まれ変わった。植物には不快という感情が必要ないらしい。ただひたすらに太陽の光を求めて成長するばかりの日々である。
穏やかな静けさに鮫山は包まれた。
鮫山はレジ店員に文句を言った。
「パン生地がパサパサじゃないか!」
「す、すみません…」
「バイトのお前じゃ話にならん。店長を出せ!」
しばらくすると店長がやって来た。
「よくもこんな不味いものを食わせてくれたな!」
「大変申し訳ございません」
「どうせお前も雇われ店長だろ。社長を出せ!」
社長が来た。
「お客様、大変申し訳ございません。私がお話を聞かせて頂きます」
「お前なんかじゃ話にならん!」
「ええええ!?」
「国の責任者を出せ!」
次は消費者庁の長官、さらに内閣総理大臣、国連事務総長と続き、ついに神様がクレーム対応に当たった。
「すまんかったのう、鮫山よ。これで許しておくれ」
鮫山は木に生まれ変わった。植物には不快という感情が必要ないらしい。ただひたすらに太陽の光を求めて成長するばかりの日々である。
穏やかな静けさに鮫山は包まれた。
その他
公開:20/06/26 22:30
最近は小説以外にもお絵描きやゲームシナリオの執筆など創作の幅を広げており、相対的にSS投稿が遅くなっております。…スミマセン。
あれやこれやとやりたいことが多すぎて大変です…。
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