虹の祝福

6
5

生まれた時から、僕のシマは虹色だった。

「あいつがいると、すぐ敵に見つかるから」
シマウマ仲間に嫌われてばかりいる。こんな僕でも居場所はあるのかな。

ある日、群れからはぐれてしまった。森の中をさまよっていた時、彼に出会った。
旅行中に、彼女と大ゲンカしたらしい。結婚の約束も「なかったことにしてほしい」と言われたとか。

同情したけれど、何もできることはない。そんな時、彼はこう言ったんだ。
「馬車に乗ってパレードをするのが、彼女の夢だって」
僕はこの一言で、結婚式場に転職を決めた。

彼はしばらくして、二人で新しい職場にやってきた。
馬車を引いて僕が現れた時、彼女はとても驚いていた。

「虹色の毛のお馬さん!きれいだね」

後からプランナーさんから聞いたんだけど、その場で結婚式の申し込みをしたんだって。挙式は6月。

きっと、虹が二人を祝福してくれるよ。
恋愛
公開:20/06/23 23:32
更新:20/06/23 23:41
スクー カラフルなシマウマ

ロッサ( 大阪府 )

短い物書き。
皆さんの「面白かったよ!」が何よりも励みになります。誰かの心に届く作品を書いていきたいです。

54字の物語・更新情報はTwitterでチェック! ぜひ遊びに来てください。
https://twitter.com/leyenda_rosa

コメント投稿フォーム

違反報告連絡フォーム


お名前

違反の内容