愛情測定ベンチ
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昨日、彼女が他の男と歩いているのを見かけた。
「本当に僕のことが好きなのか?」
ずっと頭から離れない。
噂によると、この公園に愛情を測るベンチがあるという。
辛い結果になるかもしれないが、試してみよう。
まずは、相手を呼び出さないとお話にならない。
彼女にラインを送った。来てくれるだろうか。
「どうしたの、急に?」
まさか、目的を言うわけにはいかない。
「とにかく、座ろうよ」
二人で腰掛けると、かすかにベンチが光った。
「ソクテイチュウ」
手すりの液晶モニターが点滅する。
「カンリョウシマシタ」
座っているベンチが、じんわりと暖かくなった。
熱すぎることもなく、冷たすぎることもない。
これが彼女の心の温度なのか。
「疑ってごめん」
僕は本当のことを話した。
もたれかかってきた彼女の肩を、そっと抱き寄せる。
座っていられないほど、ベンチはアツアツだ。
「本当に僕のことが好きなのか?」
ずっと頭から離れない。
噂によると、この公園に愛情を測るベンチがあるという。
辛い結果になるかもしれないが、試してみよう。
まずは、相手を呼び出さないとお話にならない。
彼女にラインを送った。来てくれるだろうか。
「どうしたの、急に?」
まさか、目的を言うわけにはいかない。
「とにかく、座ろうよ」
二人で腰掛けると、かすかにベンチが光った。
「ソクテイチュウ」
手すりの液晶モニターが点滅する。
「カンリョウシマシタ」
座っているベンチが、じんわりと暖かくなった。
熱すぎることもなく、冷たすぎることもない。
これが彼女の心の温度なのか。
「疑ってごめん」
僕は本当のことを話した。
もたれかかってきた彼女の肩を、そっと抱き寄せる。
座っていられないほど、ベンチはアツアツだ。
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公開:20/06/24 02:04
更新:20/06/24 02:15
更新:20/06/24 02:15
スクー
温度のあるベンチ
短い物書き。
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