おやえらび
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「ねえ、血の繋がりって知ってる?」
「何それ」
少年が問いかけた女の子は、にべもない声色で聞き返した。
「昔はね、家族っていうのは血が繋がってる、産んでくれた人がずっとお母さんだったんだ」
「それじゃあお父さんは?」
「うーん、わかんないけど、お母さんと一緒にいた人? がお父さんで、それが家族だったんだって」
「え? 自分で選べないの?」
女の子は唾棄するように言い放った。
望まなれなかった出産、中絶、ネグレクトの対策として、産まれた子供は血の繋がりに関係あらず、国の財産として、幼少を施設で過ごし、6歳の時点で自分を育てる母親と父親を改めて選ぶ権利が与えられる。
『子が家族を選ぶ』ということが少子化や家族間DVの問題を払拭した。
「昔はそれが普通だったんだよ。血の繋がり。僕を産んだ人は、僕がわかるのかな?」
「何それ」
少年が問いかけた女の子は、にべもない声色で聞き返した。
「昔はね、家族っていうのは血が繋がってる、産んでくれた人がずっとお母さんだったんだ」
「それじゃあお父さんは?」
「うーん、わかんないけど、お母さんと一緒にいた人? がお父さんで、それが家族だったんだって」
「え? 自分で選べないの?」
女の子は唾棄するように言い放った。
望まなれなかった出産、中絶、ネグレクトの対策として、産まれた子供は血の繋がりに関係あらず、国の財産として、幼少を施設で過ごし、6歳の時点で自分を育てる母親と父親を改めて選ぶ権利が与えられる。
『子が家族を選ぶ』ということが少子化や家族間DVの問題を払拭した。
「昔はそれが普通だったんだよ。血の繋がり。僕を産んだ人は、僕がわかるのかな?」
SF
公開:20/06/22 12:22
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