真夜中のコンビニ
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「いらっしゃいませ」
私は入口のお客に笑顔でそう挨拶した。
「あの~すみません」
男性が私の方に近寄って来た。
「なんでしょうか?」
「あの~、あなたの愛を僕に下さい」
男性は、はにかみながら言った。
「ええと、ちょっと、あなたに愛を差し上げる事は出来ないし、販売もしていないんです。申し訳ありません」
「そうですか。分かりました。では、僕の愛を受け取って下さい」
その男性は私に何十枚もの手紙を差し出した。
(うわ~、この人の愛は重いわぁ)
「申し訳ありません。受け取れない規則になっておりますので」
「そうですか。困りましたね。あなたは私に愛をくれない。かと言って私の愛は受け取らない。となればやる事は一つですね」
「何をするつもりですか」
私は身構えた。
「単純な事です。世界中の愛をこの夜空に溶かして無くしてしまうのです。そうすればこの世には下心だらけの恋だけが残る事でしょう」
私は入口のお客に笑顔でそう挨拶した。
「あの~すみません」
男性が私の方に近寄って来た。
「なんでしょうか?」
「あの~、あなたの愛を僕に下さい」
男性は、はにかみながら言った。
「ええと、ちょっと、あなたに愛を差し上げる事は出来ないし、販売もしていないんです。申し訳ありません」
「そうですか。分かりました。では、僕の愛を受け取って下さい」
その男性は私に何十枚もの手紙を差し出した。
(うわ~、この人の愛は重いわぁ)
「申し訳ありません。受け取れない規則になっておりますので」
「そうですか。困りましたね。あなたは私に愛をくれない。かと言って私の愛は受け取らない。となればやる事は一つですね」
「何をするつもりですか」
私は身構えた。
「単純な事です。世界中の愛をこの夜空に溶かして無くしてしまうのです。そうすればこの世には下心だらけの恋だけが残る事でしょう」
公開:20/06/21 16:20
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