”祈”れば無限大
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「今日は鶴に変身しましょう!」
一枚の折り紙が言いました。体をパタパタ折り曲げたり開いたりして、あっという間に”鶴”になります。丁寧な折り目が仕立てられ、翼もクチバシも立派です。ただ、何度も変身を重ねたその体には、以前の折り目が色濃く残っていました。
「君の体、凄くクシャクシャじゃないか」
”枝”に止まる”梟”は、折り目のない綺麗な羽を開いて聞きました。
「そんなので空を飛んだりしたら、破れそうで怖くないかい?」
梟の疑問に、鶴は笑顔で応えます。
歪な翼を羽ばたかせ、空高く飛び上がって言いました。
「私達は何にでもなれるんですもの! それが分かっているのにやらないなんて、面白くないじゃないですか!」
空を飛び回る”飛行機”に、地面には練り歩く”やっこさん”。その傍らにカラフルな”花”や”つくし”が咲いています。
「次は何に変身しましょう!」
そう考えるだけで、鶴の心はワクワクするのでした。
一枚の折り紙が言いました。体をパタパタ折り曲げたり開いたりして、あっという間に”鶴”になります。丁寧な折り目が仕立てられ、翼もクチバシも立派です。ただ、何度も変身を重ねたその体には、以前の折り目が色濃く残っていました。
「君の体、凄くクシャクシャじゃないか」
”枝”に止まる”梟”は、折り目のない綺麗な羽を開いて聞きました。
「そんなので空を飛んだりしたら、破れそうで怖くないかい?」
梟の疑問に、鶴は笑顔で応えます。
歪な翼を羽ばたかせ、空高く飛び上がって言いました。
「私達は何にでもなれるんですもの! それが分かっているのにやらないなんて、面白くないじゃないですか!」
空を飛び回る”飛行機”に、地面には練り歩く”やっこさん”。その傍らにカラフルな”花”や”つくし”が咲いています。
「次は何に変身しましょう!」
そう考えるだけで、鶴の心はワクワクするのでした。
ファンタジー
公開:20/06/21 14:53
物語創作に興味があります。
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