真夜中のコンビニ

真夜中のコンビニに刑事コロンボと神様がやってきた。
「うちのかみさんがね。こう言うんです。「あなたにはスーツ姿は似合わないわ」って」
「ははは、そうなんですか。実は私もなんですよ。以前、カジュアル服で外へ出かけようしたら信者達にそんな恰好はお辞め下さいと泣いて懇願され、今の姿になりました。いや～、お互い大変ですな」
「全くです。ああ、そこの店員さん」
「なんでしょう」
「トイレを貸して貰えますか」
「いいですよ」
「それで、トイレの使用料はおいくらですか？」
「無料でいいですよ」
「おお、何と言う事だ。すばらしい。あなたは、まるでマリア様のように慈愛に満ちた方だ」
「この店は何時に閉まるのですか」
「２４時間やっています」
「聞きましたか、コロンボさん」
「ええ、勿論です。ところであなたは何で私達に優しくしてくれるのですか」
「だってお客さまは神様ですから」
「なぜ、私の正体を知っている」