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戦後間もない頃、俺たちは駅で寝起きする浮浪児だった。
周りの連中は俺たちのことを侮蔑の目でしか見ない。

ひょんなことから浮浪児のリーダーとなった俺はできることは何でもやった。

満員電車でのかっぱらい、物乞い、夜陰に紛れての野菜泥棒……。
技術も知識も体も大人に劣る俺たちが生きるためにはお互いが
協力しあって必死で知恵を絞るしかなかった。今でもよく生きてこれたと思うぜ。
捕まって半殺しにされる仲間もいたしな。

はじめはいがみ合ってばかりだったがお互い機敏がわかるようになり
妻にも出会い、今でも文通している仲間もいる。人生とはわからないものだな。

……何が言いたいかって? 大事な人はあとからできることもあるってことさ。
人生まだ長い。かけがえのない人だって見つかるかもしれん。絶望するのはまだ早いさ。


俺? ここ「百合学園」の院長さ!
今日から俺がお前の親代わりだ。
その他
公開:20/05/05 10:08

ばめどー

ぼちぼちやっていこうと思います。
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