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私はチョコレートが大好きだ。
初めてチョコレートを食べたのは3歳の頃。
母がいつもおやつに出してくれて、二つ上の兄と取り合うように食べていたらしい。
あの歯ごたえがたまらず、飲み込んでしまうのがもったいなくて、いつまでも口の中で噛んでいた。
小学生になっても変わらずチョコレートが好きで、おやつの時間が待ち遠しく兄と一緒に足早に学校から帰ったものだ。
しかし私が小学二年生になった頃、兄が突然「俺の分も食べな」と私にチョコレートを譲ってくれるようになった。
不思議に思いつつも、私は喜んで兄の分も全部食べていた。
その年の夏休み、私は初めて友達の家に遊びに行った。
そこで友達のお母さんがチョコレートを出してくれた。
それから母が出してくれるチョコレートを熱望することはなくなった。
当時は明確な理由はわからなかった。しかし、二十歳になった私はわかる。
「あれ、レバーじゃん!」母のことは大好きだ。
初めてチョコレートを食べたのは3歳の頃。
母がいつもおやつに出してくれて、二つ上の兄と取り合うように食べていたらしい。
あの歯ごたえがたまらず、飲み込んでしまうのがもったいなくて、いつまでも口の中で噛んでいた。
小学生になっても変わらずチョコレートが好きで、おやつの時間が待ち遠しく兄と一緒に足早に学校から帰ったものだ。
しかし私が小学二年生になった頃、兄が突然「俺の分も食べな」と私にチョコレートを譲ってくれるようになった。
不思議に思いつつも、私は喜んで兄の分も全部食べていた。
その年の夏休み、私は初めて友達の家に遊びに行った。
そこで友達のお母さんがチョコレートを出してくれた。
それから母が出してくれるチョコレートを熱望することはなくなった。
当時は明確な理由はわからなかった。しかし、二十歳になった私はわかる。
「あれ、レバーじゃん!」母のことは大好きだ。
青春
公開:20/05/05 09:15
ショートショートに魅了されています。
いつか本を出すことが目標です。
宜しくお願い致します。
こちらで初めて書かせていただいた「駅伝家族」で賞をいただきました。
また、伊坂幸太郎さんの「ガソリン生活」のキャッチコピーコンテストに入賞し、文庫版の帯に同ペンネームで使用されております。
noteにも【チョルクーパー】というペンネームでショートショートを投稿しておりますので、フォローして下さると嬉しく思います。
投稿している作品は同じですが、改行などの関係で読みやすくなっております。
多少加筆修正もするかもしれません。
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