いかがわしい付喪神
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確かに俺は通販で買った人形を大切にしていた。一人暮らしの寂しさを紛らわすため、毎日話しかけたりしていた。
「ほら朝だぞ、起きろ」
でも、よりによってこの人形に付喪神が付くとは思わなかった。
強気だがどこか優しげな表情。引き締まった体。シャツを着て眼鏡をかけた姿は、まさに俺の理想だ。
「お前はいつもだらしがないんだから……」
そういいながらも、出来立ての朝食を用意してくれる完璧な彼女。
でも一つだけ問題があった。彼女の素体がいかがわしいことをするための人形なのである。
買ったはいいものの、手を出すのに抵抗があり、ただの人形として愛でたのだ。そして、彼女はそれに気づいていない。
「昨日、通販のサイトの履歴を見たんだけど」
俺はご飯を噴出しそうになった。彼女はスマホの画面をこちらに向けてくる。
「これ、買ってくれない?」
画面に映っていたのは、男性型の、いかがわしい人形だった。
「ほら朝だぞ、起きろ」
でも、よりによってこの人形に付喪神が付くとは思わなかった。
強気だがどこか優しげな表情。引き締まった体。シャツを着て眼鏡をかけた姿は、まさに俺の理想だ。
「お前はいつもだらしがないんだから……」
そういいながらも、出来立ての朝食を用意してくれる完璧な彼女。
でも一つだけ問題があった。彼女の素体がいかがわしいことをするための人形なのである。
買ったはいいものの、手を出すのに抵抗があり、ただの人形として愛でたのだ。そして、彼女はそれに気づいていない。
「昨日、通販のサイトの履歴を見たんだけど」
俺はご飯を噴出しそうになった。彼女はスマホの画面をこちらに向けてくる。
「これ、買ってくれない?」
画面に映っていたのは、男性型の、いかがわしい人形だった。
ファンタジー
公開:20/05/05 09:07
お立ち寄りありがとうございます。ショートショート初心者です。
拙いなりに文章の面白さを追求していきたいと思って日々研究しています。
よろしくお願いします!
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