決意

私は決めた、あの日から…

あの日。いつもは入らない主人の書斎に私は入ってしまった。
女の勘だ、何か嫌な予感がする。
主人には入らないよう強く言われていた。書斎に鍵はなかったが、主人は私の事を従順な女だと思っている。安心しきっていた。
書斎に入ると右手にはテレビ台とテレビ。中央にはソファー。左手にはデスクがある。
格段かわったところは、ない。勇気のない私は引き出しの中を見ることができなかった。
ふと振り返り驚愕する。
テレビの横に、前カノと仲良さげに写った写真。

ああ、やっぱり。
主人は前カノとよりを戻していたのか。
しかもこんな所に飾って。
私がノックをしてドアを開けてもこの場所は、見えない。
部屋の中まで入ってきて振り返らないと、見えない。
私が部屋の中まで入ってこないと見越して…
どこまで私をバカにするんだろう。

もうやり方は調べてある。
どの方法で、あの人を殺そうか…